Astrosysteme Austria の可能性を開いた TONiC™

デジタル時代の到来により、天体写真技術も大きな進歩を遂げ、天文学者や天文台は地球からはるか離れた銀河でも観測できるようになりました。現在では、アマチュア天文愛好者でもレニショーの技術にサポートされた Astrosysteme Austria(ASA)のシステムにより、手頃な価格でこれらはるか彼方の太陽系を観察して写真に収めることができるようになりました。

ASA は、最新の天体写真技術を搭載したセミプロフェッショナル向けの研究グレードの望遠鏡を製作しており、常に専門ニーズに合わせて、光学部品、マウント、トラッキングシステムのすべてのコンポーネントを製作しています。

中でも同社が自信を持っているのは固定マウントに配置して使用する、専門天文台で使用されるものと同様のトラッキング性能を備えたダイレクトモーションドライブの革新的な Astrographs です。

 

Astrographs は、マウントの軸に直接取り付けられた高分解能の

レニショーエンコーダによって可能になりました。

以前は、力学技術のみによって製作された最高の天文用マウントでは、一般的な観測セッションで発生しがちな問題に対応することができませんでした。その一方で専門天文台で使用される高い工学技術を使用したエレクトロニクスソリューションは、個人には手の届かないような価格でした。ASA はレニショーのエンコーダを使用することで、性能に影響を与えることなく、最新技術ソリューションのコストを削減することに成功しました。

 

レニショーの TONiC インクリメンタルエンコーダは、高度な空間オプティカルフィルター機構と最先端のエレクトロニクスを採用して、超高精度の角度位置決めを可能にしています。TONiC は非接触式インクリメンタルエンコーダシリーズの中でも最小のエンコーダで、1nm の分解能を備え、ジッタを 0.51nm RMS(二乗平均平方根)に抑えています。エンコーダのジッタを低減し、分解能を向上することで、ASA のトルクモーター(バックラッシュを伴わないダイレクトドライブ)の位置決めの安定性と低速度制御を大幅に改善することができます。

 

TONiC エンコーダは、移動軸に直接取り付けられた RESM ロータリースケールリングを読み取るため、バックラッシュ、およびエンコーダカップリングとベアリングの振揺の影響が排除されます。さらに、機械的ヒステリシスも皆無であるため、機材に関係なく、温度変化が激しい場合でも比類ない計測レベルを達成することができます。RESM ステンレススチールリングは、52mm から 550mm までの一連の標準直径が用意されているだけでなく、これより大きなサイズも要望に応じています。このロープロファイルのリングはダイレクトトルクモーターアプリケーションに最適です。

 

さらに、ダイレクトドライブとエンコーダフィードバックにより高レベルの性能が得られるため、望遠鏡に追加ガイドシステムや適応光学部品が必要ありません。現在は、トラッキング操作によって、突風などの一瞬の現象をはじめとする環境要因も、直ちに調整と補正を行うことができます。TONiC エンコーダによる優れたトラッキング精度を誇る ASA マウントを使用すると、フィールドやリモートコントロール操作に活用することで、その有用性を直ちに実感できます。

 

 

「レニショーのエンコーダシステムのおかげで、ASA ではこの技術をセミプロフェッショナル市場に応用し、手頃な料金の超高精度装置を、天文学と天体写真のアマチュア愛好者市場に提供できるようになりました。専門家市場でも、より低コストでこのような精度を維持する革新技術により、恩恵を受けるようになっています。システムの位置指示精度は、夜空全体で ±3 arc 秒に到達します。0.24 arc 秒 RMS というトラッキング精度により、追加ガイド装置や補正も必要ありません。レニショーのエンコーダは当初から当社のすべてのマウントシステムに搭載されています。」とASAの所有者兼代表取締役のエゴン・ドベール氏はコメントしています。