ボールバーで磨耗した機械が再生、蘇る新たな命


Spirax Sarco UK は、新工場への移転に伴い、設備するハイエンド(高性能)マシニングセンターの機械精度の検証のために、レニショーQC20-Wワイヤレスボールバーを導入しました。
この投資は、3ヶ所に分かれた同社生産拠点を一ヶ所(グロスタシャー州チェルトナムの新工場)に統合する、総額 3千万ポンドにのぼる「プロジェクト・ユニティ」の一環として行われたものです。

 

新工場では、森精機の横型マシニングセンタMH50およびHG630により、 各種バッチサイズのBSA型ベローズ弁を「かんばん」方式で生産しています。

しかし、ここに移転する以前、これらの機械はフレキシブル生産システム(FMS)に統合されて運転され、

「16年間、過酷なフル回転操業を凌いできたのです」と同社生産担当エンジニア、モリス氏は説明します。

同社のトップは、フレキシブル生産システム(FMS)を解体して機械を移転する前に、移転後も確実に機械精度が保持できること、もし精度が維持できない場合は、どの機械部品が交換を必要としているかの掌握を求めていました。

また、機械が移転させ使用するに値すると判断されても、新工場での据え付け終了後、機械精度、ボールネジ精度およびバックラッシュ問題等の検証確認作業の実施を望んでいました。

「最初は機械精度の検証にレーザートラッカー(レーザー側定器)を検討していました」とモリス氏は述べ、

「しかし、レニショーのボールバーの方が、計画する全ての検証確認作業が実施できて、値段ははるかに安かったのです」と続けます。

 

厳格な品質基準


Spirax社は、蒸気および液体の流量制御と高効率化のための、高品質の各種製品を生産し、この分野における世界のトップ企業です。同社設計のBSA型弁(ベローズシール設計)は、弁軸シールからの漏れを完全に排除することで、最も厳しい国際排出(排気ガス)基準を満たしています。

「航空機用部品を生産しているわけではないので、ミクロン単位の精度を追求する必要はありません。
しかし我々は非常に厳しい品質基準で加工生産しています。加工のあとパーツは、すぐに組立工程に回され、寸法が公差から外れると、生産に遅れが生じるのです」とモリス氏は述べます。

 

直感的操作性ソフトウェア


「レニショーのボールバーを実際に使ってみるまでは、操作が複雑だという印象がありました。」とモリス氏は述べます。「レニショー本社で開催された1日コースの講習会に参加しました。ボールバーの操作について必要なことは全て教わりました。レニショー設計のソフトウェアは直感的操作で使用でき、使いやすかったので1日あれば充分でした。会社に戻ってから移転対象の機械をすべてチェックしたところ、全機が移動して使用するに値する、と判明しました。そのうちのほとんどは、移転して使用するにはパーツの交換が必要でした。しかし、高価な工作機械に買い換えることを考えれば、ボールネジを新しくするほうがはるかに安上がりです」

Spirax社のトップが狙っていたのは、プロジェクト・ユニティの中でレニショー QC20-Wボールバーを導入すること同時に、もっと大きな観点からのスクラップ発生率の低減および全体的な品質向上で、そのために予防的メンテナンスが定期的に実施され、その管理がより適切に行われることを望んでいました。
「ボールバーは一台しか入れていませんが、設備する機械の全機に

十分対応できます。それぞれの機械を少なくとも月に一度、定期点検のときにチェックする計画表を作成中です」とモリス氏は続けます。

 

いつでも必ず高精度パーツを生産


新チェルトナム工場では、工作機械の精度モニターが特に重要となっています。

1日3シフトの操業なので、工作機械の精度誤差で発生する問題を吸収する時間の余裕はなく、メンテナンスも停止時間を最小限に抑えるために、短時間で実施しなければなりません。

どのような加工工程でも、磨耗した工具、スピンドルの磨耗、不正なクランプなど、様々な要因による部品の精度不良が発生します。しかしまた、パーツの精度不良が、工作機械の位置決め誤差により発生する場合もあります。機械が古いかどうかにかかわらず、幾何学誤差、動的誤差、プレイエラーから深刻な悪影響が引き起こされる可能性があります。レニショーのQC20ワイヤレスボールバーを使用することで、問題を早期に特定して、製造責任者にとって何より重要な、「いつでも必ず高精度パーツを生産」が実現できるようになります。

 


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